シナールはビタミン複合剤であり、その主成分はアスコルビン酸(ビタミンC)などのビタミン類です。
アスコルビン酸とはビタミンCの別名で、市販のビタミンCとの違いは、シナールはビタミンCの働きを助けてくれるパントテン酸が配合されているのが特徴です。
ビタミンCには体の老化を防ぐ抗酸化作用があり、そのため健康に良いとされています。
その他にも、ビタミンCにはコラーゲンの合成や鉄分の吸収を高める効果、高濃度ビタミンCはガン治療にも使用され、さまざまな効果があります。
☑ シミ、そばかす、日やけ・かぶれによる色素沈着の緩和
☑ 歯ぐきからの出血、鼻出血の予防
☑ 肉体疲労時、妊娠・授乳期、病中病後の体力低下時、老年期のビタミンCの補給
ビタミンCはチロシンの活性を抑制するため、シミの元となる黒色メラニンの生成を阻害してくれます。
黒色メラニンが生成されるメカニズムは、メラノサイトの中でチロシナーゼ(活性酵素)がチロシン(アミノ酸)を活性化させるのが原因です。
シミ予防として長年飲み続けていると、シミやくすみも出にくく、美白も期待でき、肌の調子が良くなります。
ニキビなどの肌荒れも起きにくくなります。
ただ、短期間で劇的な効果が出るわけではありません。
一般的には、約3ヶ月飲み続けて、目に見えて効果が分かるようになります。
シミがなんとなく薄くなったり、全体に肌が白くなったりしてくれば、さらに続けてしっかり効果を出しましょう。
肝斑の治療では、薄い肝斑だと約半年で効果が出て来る場合が多いようです。
シナールは安全性が非常に高く、副作用をほとんど認めない薬です。
代謝や排泄が早いため、多く内服しても過剰反応が起こりにくいビタミン剤です。
副作用としては、ほとんどが胃腸系の副作用であり、下痢・胃部不快感・悪心・嘔吐などの報告があります。
これはシナールに含まれるビタミンCに下剤としての作用があることと、ビタミンB5が腸管も運動を活発にする作用を持つためだと考えられています。
ビタミンCもビタミンB5も水溶性ビタミンであるため、過剰に服薬しても尿中に排泄されるため過剰服薬によって重篤な副作用を生じることもまずありません。
シナールを服用中の方が注意することとして、「尿検査において各種検査値が偽陰性になることがある」ことが挙げられます。
これはシナールに含まれるビタミンCの作用によるものです。
偽陰性というのは、本当は「異常あり」なのに「異常なし」と検査結果が出てしまうことです。
また、便潜血検査も偽陰性にしてしまう可能性があります。
そのため、シナールを服薬中の方が尿検査や便検査を受ける場合、事前に主治医に相談する必要があります。
薬品名 | シナール(複合ビタミン剤) |
形状 | 錠剤 |
服用方法 |
・服用方法は、1日に1錠を3回を服用します。 ・1錠にアスコルビン酸200mg、パントテン酸カルシウム3mgが配合されています。 |
料金 | 1ヶ月 1,760円(税込) |
*シミ改善にはトラネキサム酸(トランサミン)も服用すると相乗効果で、さらに期待ができると言われています。
厚生労働省に認可されており、比較的値段も安いので、外国から輸入されたサプリメントよりも安心してご使用いただけるのではないかと考えております。
また、1錠ずつパックされているので、酸化もしにくいです。
【Q1.毎日飲み続けていても大丈夫ですか?】
基本的には問題ありません。
内服を持続することによりシミ予防や美白効果にもつながります。
【Q2.他にも内服してる薬があるけど併用して大丈夫ですか?】
基本的にシナールは他のお薬との飲み合わせに問題ありません。