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院長ブログ

毛穴の開き

毛穴の開き

 

毛穴の開きは小さくなるのか?

 

こんにちは、院長の前田です。

 

初診の問診表を見ると、シミやシワの他にも、毛穴のお悩みで来院される方も多く目にします。

特に毛穴の開きに関しては、気にされる方が多いようです。

 

そして、日頃診察していると、毛穴の大きさに個人差があることに気づきます。

赤ちゃんや子供の肌はたいていスベスベで、目立つような毛穴の開きがありません。

 

目立つ毛穴と目立たない毛穴、どんな違いがあるのでしょうか…。

 

 

皮脂の分泌は止められない!

最近の研究で、毛穴について明らかになってきたことがあります。

 

1. 10歳頃から脂を分泌する腺が発達し、毛穴が大きくなってくる

2. さらに思春期になると、性ホルモンの影響で皮脂の分泌が増えてくる

3. その頃に個人の毛穴の大きさや肌のキメが決定する

4. 毛穴の開きは治療により目立ちにくくはなるが、赤ちゃんの頃の肌にはもう戻らない・・・などです。

 

毛穴の開き

 

したがって、残念ながら、一度開いてしまった毛穴は元に戻ることはありません。

 

 

毛穴の目立ちは改善できる?

目立つ毛穴は毛穴自体が大きくなっているわけではなく、毛穴の周りが削られたかのように「すり鉢状」になっているという研究報告があります。

 

目立っている毛穴を上から見て毛穴が大きく見える場合、毛穴を断面で見ると、周囲の肌が斜めに開いたすり鉢状になっており、凹んだ部分が影になるため毛穴自体が開いたように見えることがあります。

 

また、化粧品メーカーが科学的な解析を行った結果、以下の3つの特徴が明らかになっています。

① 外観上の毛穴の目立ちは、毛孔部周囲のすり鉢状構造に起因している

② この部分の角質細胞は、不全角化状態になっている

③ 毛穴の目立ちと皮脂分泌量は相関しており、不飽和遊離脂肪酸の比率が毛穴の目立つ人ほど高い

 

以上のことから、毛穴の周囲は肌荒れと同様の状態になっていて、不飽和脂肪酸が毛穴周りの肌に悪影響を与えていることが証明されました。

 

このことから、毛穴ケアには正しい洗顔、保湿、皮脂コントロール、消炎が大事だということがわかります。

 

 

毛穴のホームケア

そこで、皮脂による毛穴の開きに対する自宅でのケアでは、これ以上毛穴を大きくさせないためのケアが重要になってきます。

 

ホームケアでは以下のものが考えられますが、毛穴の開きを引き締めることは難しいです。

 

・毛穴の詰まりを取ってくれる→ ホームピーリング

・コラーゲンを増やす効果が高い→ レチノール配合コスメ

・皮脂分泌を抑制→ ビタミンC誘導体配合コスメ

 

また、間違ったスキンケアでお肌を痛めたり、かえって毛穴を開かせている人もいらっしゃいます。

 

尚、加齢によるたるみ毛穴は、別のケアが必要になります。

 

*毛穴の種類と原因、詳しくはこちら

 

 

美容皮膚科での毛穴ケア

美容皮膚科での治療ではホームケアよりは効果が高く、毛穴を目立ちにくくしてくれる可能性があります。

ケミカルピーリングや各種レーザー治療は、ホームケアよりは頼りになります。

 

 

☑ケミカルピーリング

開いた毛穴の中に詰まった角質を取り、肌の生まれ変わりを正しくする。

そのため、皮脂の分泌がスムーズになる。

角栓が詰まらなくなると、毛穴の開きが進行しない。

皮下のコラーゲンも増やしてくれるので、毛穴の開大は目立ちにくくなる。

 

 

☑レーザーフェイシャル・フォトフェイシャルや高周波

熱を深く皮下に加えることで古くなったコラーゲンを壊し、新しいコラーゲンがたくさん作られる。

皮下から毛穴の開きを持ち上げて、毛穴を目立ちにくくしてくれる。

 

 

最近では、マッサージピールダーマペン4ヴェルベットスキンなども毛穴の治療として人気ですが、いずれにしても、継続治療が必要になります。

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