医療レーザー脱毛は、毛に含まれる色素(メラニン)に反応して熱を発します。
毛が伸びた状態で施術を受けると、皮膚表面にもレーザー照射時に発生する熱が伝わり、火傷する可能性があります。
そのため、施術前には毛を剃っておく必要があるのです。
当クリニックでは、ご自身でムダ毛を処理していただくようお願いしておりますが、処理の方法が間違っていると、肌表面が傷つくこともあります。
脱毛前に肌がボロボロだと、施術時の痛みが強く感じられたり、施術後の炎症が出やすくなったりします。
肌を健やかに保つため、ムダ毛の自己処理をする際の注意点をご紹介します。
当クリニックでは、ご自宅でムダ毛処理をする際に、電気シェーバーを使った処理をオススメしております。
電気シェーバーは肌に刃が直接触れることがないので、不必要に肌を傷つけることなく剃毛できます。
電動シェーバーを処理したい部位の肌に軽く当て、少しずつ動かすことがポイントです。
電動シェーバーでの自己処理前はシャワーを浴びるなどして、肌を清潔な状態にすると、雑菌による肌荒れや炎症を起こすリスクの軽減につながります。
また、デリケートゾーンのVIOラインなど、長い毛がある部位はあらかじめハサミでカットしておきましょう。
毛足が長いままシェーバーをあてると刃に毛が絡まりやすくなり、肌に負担を与えてしまう可能性があります。
カミソリによる剃毛は毛だけでなく肌の角質まで一緒に削り取ってしまうので、知らない間に肌を傷つける危険性があります。
さらに、カミソリで削れた部位を修復しようと毛穴の上に皮膚が生成され、これから生える毛が皮膚の中に埋もれることがあります。
使用するカミソリは刃がむき出しのものではなく、肌を保護するガードのついたものを選び、肌への刺激をできる限り少なくするため、シェービング剤を使用してください。
液体よりも泡のタイプのほうが肌の保護に適しています。
剃り方は毛の流れに沿って、カミソリを強く押し当てないようにゆっくりと剃りましょう。
医療脱毛で使用するレーザーは肌内部の黒色に反応する仕組みになっているため、脱毛前にピンセットやワックスで毛根ごと毛を抜くと、レーザーが反応せず脱毛効果が十分に出ません。
脱毛前は必ず、『剃毛』にてムダ毛を処理してください。
毛抜き行為は、毛穴の開きや汚れを増やし、さらには炎症を起こす原因ともなりますので、脱毛期間中でなくても避けたほうがよいです。
自己処理の頻度をできるだけ下げることも大切です。
乾燥や色素沈着などの肌トラブルが起こると、施術が出来なくなる場合もあります。
当クリニックは施術予定日に合わせ、脱毛時に毛が1mm程度になるように剃毛して来院いただくように患者様へお伝えしています。
自己処理の前後は、ローションやクリームなどで肌に潤いを与えましょう。
保湿によって肌を外的刺激から守るバリア機能を保護すると、肌トラブルの予防につながります。
また、肌が乾燥して刺激に敏感になっていると、施術時に痛みを感じたり、レーザー照射時に発生する熱が伝わりやすくなって火傷のリスクが高まったりする可能性がありますので、毛のお手入れ前後は特に入念な保湿ケアを心がけてください。
自己処理後に冷たいタオルで剃毛した部位を冷やすと、炎症の抑制と毛穴を引き締める効果が期待できます。
脱毛施術を受けた直後は肌が特に敏感になっており、刺激を受けやすい状態です。
レーザー照射当日から1週間程度は毛の自己処理を控え、肌を休ませてください。
また、脱毛中はUV対策をしっかりしてください。
前田メディカルクリニックでは、カウンセリングの際に剃毛マニュアルをお渡しし、自己処理方法や肌のケアの方法をお伝えしています。