こんにちは、院長の前田です。
今日はプラセンタ注射についてお話しします。
プラセンタ注射には、根強いファンの方が非常に多くいらっしゃいます。
長年打ち続けている人が多いことからも、しっかりと続けることで、効果が期待できるものである可能性は高いと思います。
医療用プラセンタ注射薬は、日本国内の胎盤のみを使用して作られたものです。
血液検査を繰り返し、エイズやC型肝炎といった感染性の病気がないことをチェックし、安全な胎盤が使用されています。
その後、高圧蒸気減菌され、プラセンタ注射薬が作られます。
日本胎盤臨床医学会によりますと、これまで認められている効能は、
・基礎代謝向上作用・細胞活性化作用・呼吸促進作用
・血行促進作用・造血作用・疲労回復作用
・血圧調節作用・自律神経調節作用・ホルモン調整作用
・免疫強化作用・活性酸素除去作用・抗突然変異作用
・創傷回復促進作用・抗炎症作用・抗アレルギー作用
・体質改善作用・強肝・解毒作用
・妊婦の乳汁分泌促進作用・食欲増進作用・精神安定作用
と多岐にわたります。
具体的には、次のような症状に効果があるとされています。
☑ 疲れ、肩こり、腰痛、筋肉痛、関節痛
☑ シミ、くすみ、肌荒れ、皮膚乾燥症、冷え性
☑ 更年期障害
☑ 自律神経失調症
☑ 月経困難症、生理不順
☑ アレルギー疾患
☑ 脳卒中後の神経麻痺
☑ 肝機能障害
☑ 胃十二指腸潰瘍
☑ 膠原病
美容に関していえば、シミの原因となるメラニンの産生を抑える効果や、肌の弾力を取り戻す線維芽細胞の増殖を促す効果が認められています。
現在、プラセンタ注射薬は"ラエンネック”と"メルスモン"の2製剤が医薬品の承認を受けており、保険適用外でシミ、シワ、ニキビ等の改善のため、美容において活用されています。
✓ 何となく元気が出なくて、気分がモヤモヤする
✓ 夜ぐっすり眠れない
✓ 睡眠時間は充分なはずなのに、疲れが取れない
✓ 今の疲れをとるだけでなく、疲れにくい体にしたい
✓ 体のなかから元気に若々しくなりたい
✓ 体質改善したい
✓ 内側からキレイになりたい
✓ 美肌になりたい
✓ 更年期症状がツライ
✓ 生理不順や生理痛、生理前のイライラなどを改善したい
プラセンタ注射は、体の内側から細胞レベルで活性化し、全身の機能を回復して、年齢による体の変化をケアする治療法ですので、上記のお悩みの改善を図ることが期待できます。
プラセンタの効果は多岐にわたります。
美容と健康に関する効果を詳しく説明します。
■美肌効果
プラセンタに含まれる栄養素や成長因子には、皮膚細胞を活性化し、修復・再生を促す効果があります。
細胞が修復・再生することで、肌にハリや弾力が生まれ、シワやたるみの改善につながります。
さらに、プラセンタの抗酸化作用も美肌に効果的です。
肌の細胞が酸化すると、くすみなどの老化の原因となるので、プラセンタ注射によって酸化を防ぐことで、肌の老化をケアできるといえます。
■美白効果
プラセンタには、シミのもととなるメラニン色素をつくる酵素のチロシナーゼの働きを抑制する効果があり、シミ予防に効果的です。
さらに、細胞を活性化する作用により、肌の生まれ変わりであるターンオーバーを促し、蓄積されたメラニンをスムーズに排出するサポートをします。
すでにできてしまったシミの改善が期待できます。
■生理不順や肌荒れ改善
ホルモンバランスの乱れにより起こる、PMS(月経前症候群)や、ニキビなどの肌荒れを和らげる効果があります。
プラセンタを注射すると、体が活性化し、ホルモンバランスや自律神経の調子が整います。
自律神経の状態はストレスに影響するので、イライラの軽減につながるでしょう。
また、生理前はホルモンバランスの関係で皮脂の分泌が活発化し、肌の状態が不安定なため、ニキビ・かさつき・炎症といったトラブルが起きやすい時期です。
プラセンタ注射でホルモンバランスを整えると、肌の状態が改善され、ニキビや肌荒れの解消が期待できます。
■更年期障害
更年期に不調が出る原因は、卵巣機能の低下によるホルモンバランスの乱れです。
ホルモンバランスの乱れに伴い、自律神経のバランスが崩れ、心身にさまざまな症状があらわれます。
プラセンタの持つ内分泌調整作用などにより、女性にとって重要なホルモンの1つであるエストロゲンの血中濃度を高めると言われています。
それによって、ホルモンバランスが整えられ、更年期障害や生理不順に効果があると考えられています。
プラセンタはホルモンバランスは整えますが、ホルモン剤ではないので、ホルモン剤の副作用を心配される方にも治療の選択肢としてお勧めできます。
■花粉症やアレルギー対策
プラセンタ注射に含まれる成長因子は、細胞の再生を促し、誤った攻撃をする異常な免疫細胞を除去する効果がある成分です。
免疫抑制効果や抗炎症作用もあり、アレルギーの原因に直接アプローチできます。
また、プラセンタには鼻炎薬や抗アレルギー薬のように眠気を起こす副作用はありません。
お薬で眠気が起こりやすく、運転や仕事に支障があるとお困りの方にも、お勧めの治療法です。
■免疫力アップ
肝臓は有害物質を解毒する働きがあり、免疫力と深い関係のある臓器です。
プラセンタには、アミノ酸などの栄養素が含まれており、摂取すると肝臓の機能が高まり、細菌やウイルスに対する抵抗力が上がると考えられています。
さらに、成長因子など免疫力アップにつながる成分が豊富に含まれています。
■疲労回復
人間の体には、軽いケガ・病気・疲労が発生しても、時間の経過とともに回復する自然治癒能力があります。
しかし、加齢などにより、自然治癒能力が衰えると回復が遅れ、体の調子が回復しない、疲労がいつまでも残るといったことが多いのではないでしょうか。
プラセンタには、豊富な栄養や成長因子が含まれており、細胞、血流、新陳代謝が活性化することで、疲れを感じる原因とされる乳酸を体内から減少させる効果が期待できます。
身体の中から元気になっていくという作用なので、慢性的な疲労に有効です。
■肩こり
細胞を活性化し、血流循環を良くする、抗炎症作用などのプラセンタが持つこれらの効果によって、筋肉や関節の痛みを軽減すると言われています。
そのため、肩こりにも効果が期待されます。
■肝機能改善
肝臓の保護作用、脂肪肝を改善する作用もありますので、性別問わず、肝機能改善という効果は得られるかと思います。
■育毛
ホルモンバランスを整える効果と体の血行促進、頭皮細胞の活性化に有効的ですので、 頭皮の育毛効果も期待できます。
ホルモンのバランスを調整することで、 過剰にですぎた、髪の毛量の減少に影響のあるホルモン(テストステロン)を抑えてくれるのです。
それにより、頭皮に毛が生えやすい環境が整い、育毛促進の効果があらわれます。
また、プラセンタの活性化作用によって、メラノサイトが活発に働くことで、白髪が減少する効果が期待できるとされています。
注射の投与間隔を患者様に聞かれることが多いのですが、注射薬での治療を行う場合は、最初の1~2ヶ月では週に1~2回。
その後、維持療法では1~2週間に1回のペースで受けていただくことをお勧めしています。
1回の治療ですぐに効果を感じる人は稀で、ある程度継続して注射を続け、プラセンタの成分を体内に貯留することで、徐々に効果が現れると考えられるので、継続することが良いと思われます。
数回の注射後には「身体が楽になった」、さらに続けていくと「肌の調子が良くなった」「冷え性が治った」「アレルギーがよくなった」「白髪がへった」などのお声をいただいています。
また、長期間使用しても大丈夫かと聞かれることもあります。
病気のためにプラセンタ治療を何十年も続けている人が大勢いますが、これまで、副作用の報告はありません。
人間が生まれる時に必要としていた栄養で、私たちにもともと備わっている治癒力を促進させてくれる成分ですので、ご安心ください。
※プラセンタは血液製剤なので、献血を行うことができなくなったり、アレルギー反応が起こる可能性もあります。
プラセンタ注射を受ける場合は、主治医によく相談して、自分のメリット・デメリットを考えてから受けるとよいでしょう。