こんにちは、院長の前田です。
ピーリング治療はニキビにたいへん効果的な治療でありますが、ニキビだけでなく、誰でも気になるシミやシワにも効果的なアンチエイジング治療です。
ケミカルピーリングではフルーツ酸という文字通り、果物に含まれる酸性の薬剤を使用するのですが、その歴史は大変古く、古代エジプトのクレオパトラも行っていたと言われています。
酸性の薬剤を皮膚に塗ることで、古い角質層を溶かすことができ、肌はツルツルと触り心地が良くなり、新陳代謝が活発になることで、その後のお肌の状態も改善していきます。
上記は簡単な説明ですが、「なぜツルツルになるのか」というよりも、「なぜ肌はザラザラになってくるのか」ということが重要です。
ターンオーバー=新陳代謝、約28日周期で皮膚表面の角質層は入れ替わっていると聞かれたことがあると思います。
これは事実ですが、10代後半までの話です。
20代以降、身体の成長がピークに達した以降、徐々にこの代謝のスピードは遅くなり、皮膚の入れ替えに時間がかかるようになります。
昔はニキビができてもすぐに治っていたのに、最近は治りが悪いし、しばらく痕(色素沈着)が残ってしまう…。
「昔はこんなことなかったのに」と言って、相談に見える方が多いです。
そうです、皆さん20代後半以降、30代、40代の方です。
10代のニキビではあまり色素沈着が長引くことはありません。
代謝が悪くなり、肌の入れ替えがスムーズに出来なくなる結果、痕(色素沈着)が長引いたり、定着してしまうこともあるのです。
こういった代謝のスピード低下、衰えをシャキッとリフレッシュしましょうというのがピーリングなんです。
代謝を元気づけることもうれしい効能なのですが、他にも魅力的な効能があります。
日々の洗顔によって、皆さん古い角質層はキレイにお掃除できていますが、洗顔では取れない、つまり、自力ケアでは取り除けない汚れや角質が毛穴の目詰まり、シミやくすみの元になる、細胞の変化が生じています。
言うなれば、サビの様なものです。
サビついて、こびりついた頑固な汚れは簡単には落とせません。
ピカピカの新車で、高級なコーティングが施してあれば、たまの水洗いでピカピカになりますが、こまめに洗車していても、そのうちに頑固な水垢、油膜など落ちない汚れが出てきます。
もちろん、人間とクルマとを比較はできませんが、自宅ケアでは限界があるお掃除をたまにプロに任せるというのは、キレイなお肌を保ち、シミ・シワなどの変化を未然に防ぐ効果的な方法です。
このようにピーリング治療というのは、プロの手による一歩踏み込んだお掃除の様なものとも言えます。
ただし、薬剤を使うケミカルピーリングでは非常にまれにアレルギーを起こす可能性があることと、敏感でデリケートな肌の方にはそもそも、あまり向かないという難点もあります。
当クリニックでは2種類のケミカルピーリング、毛穴ケアにも効果のあるハイドラフェイシャル、エイジングケアの効果もあるマッサージピール、レチノールピールをご用意しています。